会社は株主の物ではない

会社は株主の物ではない岩井克人、他羊泉社堀江モンやら楽天やらの会社乗っ取り騒動があったせいで、会社が誰の物かっていう議論がでているなかタイムリーな一冊。株主の物か社員のものかという一元的な問いかけは無意味であり、法人である会社は株主の物であると同時に社員のものというふうに考えないと仕方ない。そして、会社自体が一昔前みたいに生産設備などの資源をもって、それを社員に使わせて稼ぐという方式ではもうやっていけないわけで、社員の知識と知恵に基づいて金を稼いでいくというのが生き残る道であるからには、その社員を囲い込めるような会社のコンセプトなり幻想なりをつくれなければ、多数の株を持っていようと人事権を持っていようと、会社の生命はすぐに終わりになってしまうのでしょう。日本放送やらフジやらTBSやら、自分が支配したらどういうコンセプトを打ち出すかというのを明確にして、社員を味方につけない限りは、勝てないですな。
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